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メジャーになったからこそ苦しい北区のジレンマ、その正体を鮮明に探っていく。
個性的な地域が揃う東京23区の中で、北区はひときわ「マイナー」なイメージが持たれている。 確かに、ネーミングからして安直な感じがするし、王子や赤羽という中心地は、名前は有名だけど実際に行ったことはない。これが、実際のイメージというものだった。 しかし、それも今は昔。高齢化は進んでいても、赤羽や十条の繁華街は元気いっぱい。新築マンションもバンバン建っている。物価も家賃も安いくて、若者が住みやすいという評判もある。北区の評価は、近年飛躍的に上がっていったのだ。 だが、そんな「デフレ時代のパラダイス」であった北区は人気の高まりとともに、その姿をさらに変化させている。住宅価格は上昇し、観光地化が進みすぎて、地元住民は困惑。北区の魅力であった古い姿は徐々に姿を消しつつある。 北区に今、何がおこっているのか。