書籍詳細
日本の特別地域特別編集91 これでいいのか青森県
- 【日本の特別地域】
幸福度ランキング全国ワーストレベル 不幸県青森の正体
どうやら青森は全国屈指の“不幸県"のようである。 2018年に東洋経済が発表した都道府県別幸福度ランキングでワースト2位を記録。 この1回だけならまだいいが、例年同ランキングの下位グループ常連なのだから、その不幸っぷりは筋金入りだ。 何せ青森県の不幸度を示すデータを探すと次から次へと出てきて、てんこ盛りになる。 例えば「日本一の短命県」といわれ、平均寿命は男女ともに全国最下位が定位置。教育レベルはお世辞にも高いとはいえず、 中卒者がもっとも多い県でもある。さらに平均収入や最低賃金も全国最低ランクで、地元に仕事がないせいか若者の流出が深刻だ。 こうしたデータの背後に見え隠れするのが、青森特有の気質や気候、生活習慣であろう。 南部人と津軽人は相変わらず反りが合わないが、双方ともに意地でも譲らない「じょっぱり」だから、日々の生活で溜め込んだストレスもハンパじゃない。 だが、レジャーといえばパチンコぐらい。県民が大好きな祭りも年に1度だから、ストレスを解消する術が少ない。 さらに食生活では、とんでもなく甘い赤飯を食べるかと思えば、普通の人なら顔をしかめるくらい塩辛い干物を肴に酒を煽る。 誰が見ても青森ライフは不健康だ。 しかし、これらはあくまでもヨソ者から見た客観的な話にすぎない。 いかに不幸なデータばかりだとしても、青森県民すべてが“不幸"だと断言してしまうのは早計である。 幸せかどうかを決めるのは、青森で暮らす県民の手に委ねられているはずだし、そもそも青森県民はその不幸といわれる県への愛情(地元愛)がとてつもなく強い。 気質や生活習慣が変わらないのも県民としてのアイデンティティが確立されているからである。 そこで本書では青森の不幸なデータを徹底検証し、現地取材で住民たちの本音を独自に調査。 さらに津軽・南部・下北地域の地域性や青森三都が抱える現状の問題点を探るとともに、不幸県・青森の実態と将来のあるべき姿に迫った。 青森県の真実と県民たちのリアルな幸福度を紐解いていこう!
- 発売日
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税10%)
- サイズ
- B5
- ISBN
- 9784896379303